いずれにせよ、来年私たちは国際社会から痛烈な「批判」と「哀れみ」を受けることは必定である。同時に日本の威信に対する想いは大いに傷つくことは確実である。
一説によれば、「予算」の問題であると評されている。世界第二位の経済大国が、国連拠出金、 ODA でもトップランナーであるこの日本が、海洋法を制定し、「海に向かって進路」をとるべき海洋国家日本の恥ずべき真実がここにある。
平成19年11月14日「しらせ」は文字通り、最後の航海に出る。49次南極観測は「しらせ」にとって最後の任務となる。きっと私たちの期待に応え、大きな成果と限りない勇気をもたらしてくれるであろう。
平成20年春、「しらせ」は帰国する。就役後、「しらせ」に帰る港はあるのだろうか。後継艦不在が国民の失望なら「しらせ」の未来は失意そのものの可能性がある。解体され、スクラップとなるのだろうか。未だに展望は闇の中なのである。
日本の政治や行政はこの程度のものなのか?日本人の心はここまで枯れ果てているのだろうか?
今、私たちは「しらせ」の活用を真剣に議論すべきである。子どもたちのためにも、未来のためにも「しらせ」の果たしてきた栄光の歴史を語り継ぐためにも騒然たる議論をすべきなのである。 そして、「しらせ」の後継艦の建造にも拍車をかけ、少なくとも外国の砕氷艦をレンタルするような愚行を回避しなければならない。日本人の夢を破壊するような愚挙は断じてしてはならないのである。
「そうや」と「ふじ」は一般公開され、南極観測の意義と存在を今に伝えている。歴史の伝承者として、その責務を果たし、多くの人々に愛され続けている。
「しらせ」はどうなるのであろうか? 「しらせ」は艦の保持する機能を後世に伝えなければならない責務がある。
世界に冠たる造船技術、生態系や海洋のエネルギーの可能性や解析能力。環境破壊とその抑止。学術機能と人材育成の機関として活用していくのがベストである。
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