現在の都道府県単位で組み合わせを探る道州制区割り案が多いなか、「神奈川と山梨、静岡県東部を合わせ『富士州』」と打ち出した区割り案がある。小泉元首相のおひざ元、自民党神奈川県連所属の牧島功県議(桐蔭横浜大客員教授)が、同県連の設ける政治大学校の受講生とともにまとめたものだ。
「歴史や文化も考慮し500時間かけて検討した」という案は、多くの案で一緒になっている神奈川県と東京を分けた。東京は沖縄と一緒にし、山梨、神奈川、静岡では富士箱根伊豆国立公園という観光資源がある点も視野に入れたという。
また長野県は、北信域を「北陸州」、中南信域を「東海州」、佐久地域を「関東州」と大胆に3分割。牧島氏は「県をなくそうとしているのに県同士を組み合わせるのは『幼稚園児の道州制』で、将来の展望を考えて『大学生の道州制』が必要」と訴える。
人口約88万人と少なく、周囲を200万人以上の都県に囲まれて「(明治21年に完成した)廃藩置県から不利は状況にある」(伊良原委員長)という山梨県。最近は県内景気が急速に悪化し「経済域が狭く所得が県外に出ている」(日銀甲府支店の金田一弘雄支店長)状況だ。他県以上に、県内で道州制論議を高めていく必要がありそうだ。 |