「第2回 青春かながわ校歌祭開催される!」

 昨年に続き、「青春かながわ校歌祭」が開催された県立青少年センターは、みなとみらい地区から野毛にむかって急な坂道を登る小高い丘の上にある。ほんのひと昔前は横浜港の全景が拡がり、港よこはまを体感できた。


神奈川県立青少年センター

 今はランドマークタワーが視野にとびこみ発展する MM 21が強いインパクトを与える。しかし海を眺めることはできない。

 青春かながわ校歌祭の原点はまさにここにある。歴史を刻み、幾多の変遷のなかから決して忘れてしまってはならぬ原風景や先人達の想いを、世代を超えて継承していく。校歌祭は単なるノスタルジーではなく新しい歴史を拓くものでなくてはならない。


 湘南高校 OB 会、湘友会の天野氏と私の想いが一致し、校歌祭の実行委員会が設立され、昨年、本年と多くの人達の夢と希望を実現させた。

 会場の熱気に接し、汗を流し、開催にむかって旗を振り続けたことに大きな充実感を持った。

 併せて県立高の再編整備に積極的に取り組んでいる県教育委員会にとっても、この開催は意義あるものに違いない。統合や廃校を受け入れる学校の校歌はその使命を閉じる。しかし失われた校歌に想いを寄せる人は数知れない。一人ひとりの青春をもう一度呼び戻すためにも、貴重な文化的価値を風化させぬ為にも、校歌祭の役割は大きい。

 OB と高校生が同じステージに立つ機会はそれ程多くない。声を合わせ、積み上げた歴史と新しい旅立ちを共感させる校歌が、永遠に続くことを切望している。

 提唱者として校歌祭に寄せる愛は誰よりも深い。

 第3回の来年は母校横須賀高校の100周年の記念行事の一環として横須賀で開催される。この大会の成功にむけてもうひと頑張りしようと思っている。
牧島 功

 青春の校歌をもう一度仲間と歌いたい。こんな思いの県立高校の同窓生たちが集まり、校歌を熱唱するイベント「青春かながわ校歌祭」が今月13日、横浜市内で開かれる。25校の OB らが出演する予定で、青春を 謳歌 ( おうか ) しようと、練習に励んでいる。


母校の音楽室に青春の歌声が響いた
横浜市旭区の希望が丘高校で

8日、夕闇に包まれた横浜市旭区の県立希望ケ丘高校で、一カ所だけ、明かりがもれる部屋があった。4階の音楽室。勇ましい歌声が聞こえてきた。

〜亜細亜の未来肩にぞ担う 心を鍛え身を練りて

 教室で60代後半を中心とした約30人が、肩を揺らして声を張り上げていた。みな、希望ケ丘高校 ( 旧制横浜第一中、横浜第一高校 ) の卒業生たちだ。


 行進曲調の歌は、学生運動のさなか、当時の生徒たちに「歌詞が体制的すぎる」と批判され、歌わなくなった旧校歌だ。その後つくられた新校歌と一緒に、本番で披露する予定だという。

 「歌詞は前時代的だけど、リズムは良いし、やっぱり元気が出るね」と、練習の合間に卒業生が言った。

 希望ケ丘高校の同窓会「桜蔭会」は本番に向けて、9月初めから練習を重ねてきた。80歳を超える卒業生を含む、約100人が出演する。自慢は、有志の在校生と一緒に舞台に立つことだ。

 OB の 塙武晃 (はなわ たけあき) さん(66)は、電車などで高校生を見るたびに「全く今時の若いのはパッパラパーだな」と思っていた。

 それが、一緒に練習を重ね、会話するうちに意識が変わってきた。「みんな意外としっかりしているんだ。交流して初めてわかったことだよ。若返るね」

 練習に来ていた在校生の掛橋采さん(15) は「先輩方と歌うのは緊張するけど、楽しみです」と笑顔で話した。

  青春かながわ校歌祭は、郷土愛や教育者の情熱が込められた校歌を歌い継ぎたいと、同窓会の有志が集まって、昨年始まった。実行委員長の黒沢邦夫さん(69)は「校歌を通じて、時代を超えた新たな交流が生まれる。校歌祭はこれからも続けたい」と話す。

参加する県立高校25校は次の通り。

横浜緑ケ丘、藤沢、吉田島農林、商工、平塚江南、弥栄東・弥栄西、逗子、大秦野、厚木東、小田原、横浜立野、湘南、厚木、横浜平沼、横浜翠嵐、上溝、秦野、光陵、横須賀大津、横須賀、神奈川工業、平塚工科、小田原城内、川崎、希望ケ丘(出演順)
朝日新聞2007年10月9日掲載
 

 県立高校の卒業生たちが集まって母校の校歌を合唱する「青春かながわ校歌祭」 ( かながわ校歌振興会主催 ) が13日、横浜市西区の県立青少年センターホールで開かれた。現役の高校生たちも加わり、現在の校歌だけでなく、旧制中学時代の校歌や応援歌を高らかに響かせた。


現役生とともに効果を熱唱する横須賀高の卒業生たち
横浜平沼高や湘南高などの25の OB 会が参加。ホームページに案内を出したり、昔の仲間に声をかけたりして参加を募った。中には80代後半の卒業生の姿もあった。現役生とは、事前にリハーサルして、この日の本番に臨んだ。

 小田原高は、総勢約100人で伝統の応援歌を大合唱した。1955年卒業の岩本保さん ( 70 ) は「スポーツ大会の優勝を祝い、学校の中庭で、仲間と肩を組んで大声で歌ったことを思い出した」と青春時代の思い出に浸っていた。

 そろいのネクタイを締めて合唱した厚木高 OB の小沢澄男さん ( 74 ) も「体に校歌が染みついていて、歌詞なんて見なくても歌える」と誇らしげに話した。

 OB たちは校歌祭の終了後も、会場の外で記念写真を撮ったり、思い出話に花を咲かせたりしていた。

読売新聞2007年10月14日掲載
 

 県立高校二十五校の卒業生らが校歌を歌い合う「第二回青春かながわ校歌祭」が十三日、横浜市西区紅葉ケ丘の県立青少年センターホールで開かれた。

 卒業生と在校生が一緒に参加する高校が多く、世代を超えたハーモニーが響いた。かながわ校歌振興会の主催、県教育委員会の共催。

 各校は校歌や応援歌、学校ゆかりの童謡などを披露。卒業生と在校生がそろいの衣装を着るなど、趣向を凝らした演出で会場を沸かせた。先輩に誘われ家族五人で訪れた横浜市港南区の会社員大橋武夫さん(37) は「先輩たちが元気に歌う姿が素晴らしかった。来年こそは先輩と一緒に舞台に立ちたい」と話していた。
神奈川新聞2007年10月14日掲載